時間泥棒の思い出

アイドルヲタクがツイッターでは文字が足りない時に書く独り言です。あなたの貴重な時間を泥棒します。

今週のお題「ゲームの思い出」

今週のお題「ゲームの思い出」

 

柄にもなく今週のお題というやつをやってみる。

今週のお題はゲームの思い出ということでゲームの話を書きたいと思う。

 

今回書くのはファイナルファンタジーX 通称 FFXの話だ。

 

今までたくさんのゲームをやってきて、これからもたくさんのゲームをやると思うがおそらく私の人生の中でおもしろかったゲームTOP3から外れることはないだろう。

 

そんな大好きなFFXなので、100時間以上プレイしてめちゃめちゃやりこんでいた。

スフィア盤は一周全部周り、裏ボスの作中最強キャラ「すべてを超えし者」も倒した。

 

FFXには七曜の武器という隠し武器があり、各キャラクターごとに特定のミニゲームをクリアすると武器の本来の能力を解放できるというシステムがあった。

 

もちろんメインパーティーである、ティーダ、アーロン、ユウナの3人は七曜の武器の能力を解放していた。

裏ボスも倒してしまってやることもなくなったので、メインパーティ以外のメンバーの七曜の武器の能力も解放することにした。

 

さすがにこのゲームをやり込んでいるということもあり、サボテンダーを探したり、蝶々をおいかけたり、ブリッツボールで優勝したり、楽しみながらどんどんミニゲームをクリアしていった。

 

そして出会ってしまった。雷避けに。

 

パーティメンバーの1人ルールーというキャラの七曜の武器の解放条件が、雷避けだった。

雷平原という雷が落ちてくるフィールドがあるのだが、ここで雷が落ちて来たタイミングでタイミングよく◯ボタンを押すと雷を避けることができた。

 

ボタンの入力猶予はだいたい1秒ほどらしいが当時はもっと短く感じた。

いやらしいのが、◯ボタン連打すると猶予の範囲外でボタンを押したという判定になり雷に打たれてしまうという仕様だった。

 

そんな仕様の雷を連続で200回避けるというのがルールーの七曜の武器解放条件だった。

 

これが本当に地獄で、めちゃめちゃ効率よくやっても20分とかかかるらしい。

めちゃめちゃ効率よくやって20分だったが、私はめちゃめちゃ効率よくやってなかったので1時間以上かかるやりかたでやっていた。

 

FF10をやっていたのは私が中学校の時(今から15年くらい前かな?)だったから、今みたいにスマホyoutubeを開いたらすぐに攻略情報がゲットできる時代じゃなかった。

なので、聞きかじった効率が良いらしい方法でずっと挑戦していた。

 

ただ、連続で200回というのがとにかく厳しかった。

100回を超えたあたりで心臓がバクバクしてきて、緊張で手がうまく動かなくなってミスる。精神に大変負荷がかかる作業だったので1日に挑戦するノルマを決めて、毎日毎日やっていた。

 

ある雨の日、ついにその時は来た。

その日天気がかなり荒れていて出かけるような状況ではなかったので、友達と遊ばずに家でずっと雷避けをやることに決めた。

 

午前中から早起きして、ずっと雷を避ける作業をしていた。

なんどもなんども諦めそうになったが、今日クリアしないともう無理だと思って意地になってやっていた。

 

長い間ずっとやっているとだんだん精神が研ぎ澄まされて来て、雷を避けるのがだいぶうまくなっていた。

しかし100回を越えるととたんに心臓がバクバクして雷にあたってしまう。

当たるたびにコントローラーを投げそうになったが、大好きなFFXだったのでちょっと休憩してまたトライした。

 

そして、どんどん雷を避けていく。

100回、110回、120回。カウントはゲーム画面に出ないので頭の中でカウントをしながらどんどん避けていった。

 

190回、191回。胃から何かが込み上げて来そうになるくらい緊張した。心臓がバクバクするのが聞こえる。

 

199回、200回!!!!

 

やった!!!とうとう雷避けを達成した!!!

 

しかし、油断は禁物、数え間違いの可能性を考えて20回くらいは多めに避けておくことにした。なんなら自分との戦いでこのままギネス記録に挑戦してやろうかとおもっていた。

 

そんな調子で黙々と雷を避けていたら、急にテレビの電源が落ちた。

 

冒頭で天気がかなり荒れていると書いたのを覚えてるだろうか。

実はこの日雨だけでなく雷まで鳴っていた。そして、ゲームの中じゃない現実のリアル雷が近くに落ちてブレーカーが落ちたのだ。

 

画面が落ちた瞬間は本当に意味がわからなくて時間が止まったかのようだった。

ゲームのやりすぎで親がテレビをリモコンで消したと思って親にめちゃめちゃ文句をいってしまったが、雷のせいだとわかったら乾いた笑いが出た。

 

当時のゲームにはオートセーブなんて便利な機能はないので、私の雷避けの頑張りはすべて水の泡となった。

その日はショックのあまりご飯も食べずに布団に入って寝た。

 

雷避けをしていたらリアル雷でブレーカーが落ちたなんて話、盛ってると思われても仕方ないがこれは本当に本当の話だ。

  

ちなみに性懲りもなく後日200回避けは無事クリアした。

 

素晴らしすぎるストーリーだけでなく、精神修行まで盛り込んだ本当に素晴らしいFFXというゲーム。

もしやってない方がいたらぜひやってみてほしい。